最近、スーパーやコンビニでよく見かける「特定保健用食品(通称トクホ)」や「機能性表示食品」。
これらの食品を世に送り出し、消費者の役に立たせるためには、一般の方にモニターとして試していただき、効果(有効性)や安全性を調べることがどうしても必要になります。
エル・スマイル ボランティア会は、食品の開発・研究のための臨床試験にご協力いただける方のためのモニター会員組織です。
当会で募集しているモニターは、アルバイトとは異なります。
ある健康状態の方を対象に、機能性食品の「有効性」や「安全性」を調べることを臨床試験と言います。
似たようなものに、薬剤開発のための治療を兼ねた「治験」がありますが、エル・スマイルからご案内するのは、食品または化粧品の臨床試験のモニターが中心です。
「食品」というのは「薬」とは違うので、その効果効能を表示してはいけないことになっています。(この法律を「医薬品、医療機器等の品質、 有効性及び安全性の確保等に関する法律」通称、薬機法と呼びます。)
これに対して、食品の「有効性」「安全性」について、国(消費者庁)へ申請し、「健康にどのような働きがあるのか」規定に沿った形での効果の表示(「お腹の調子を整えます」「糖の吸収を穏やかにします」等)が許可されたものを「特定保健用食品」といいます。
機能性表示食品もまた、安全性や機能性の根拠に関する情報を国(消費者庁)へ届け出ることによって特定の保健の目的を表示できる制度です。
どちらの制度もとても似通っていますが、トクホは国(消費者庁)の審査を経て「食品の持つ特定の保健用途の表示が認可される」のに対し、機能性表示食品は、販売元であるメーカー企業の責任において「『特定の保健の目的が期待できる』という食品の機能性を表示できる」という点が異なります。
トクホ申請や機能性表示食品の届け出のために、食品メーカーは「第3者機関」で臨床試験を行い、その食品の「有効性」「安全性」の科学的データを消費者庁に提出しなければなりません。
「開発・研究のために行う試験」というと硬いイメージですが、皆さまにご協力いただくことは主に以下の3つになります。
臨床試験のモニターにご協力いただくと協力費(謝礼)をお渡しします。
飲料や食品、サプリメント等、試験によって異なります。
試していただく製品は、大手メーカーの開発中製品やすでに市販されている製品等になります。
臨床試験のモニターに参加するためには、それぞれの試験ごとに定められている「参加条件」に合致する必要があります。
個人の健康状態や服薬・疾患等の状況により必ずしも参加できるとは限りませんのであらかじめご了承ください。
食品というのは、有効な成分が入っていても摂取後すぐに効果が出るものではありません。
食品の科学的データを取得するためには、最短でも1ヶ月程度、多くは3ヶ月から6ヶ月に及ぶご協力が必要になります。
登録完了のお知らせ
(webでの登録受付完了後、2週間程度)
■新規入会お知らせメール
会員登録された方には「新規入会お知らせメール」を送付いたします。
※すでに当会へ会員登録されている方には送付しておりません。
エル・スマイルより
「新しい試験のご案内」が届きます
「新しい試験のご案内」はメールで届きます。
「参加条件」「スケジュール」「試験内容」等をご確認いただき、参加をご検討ください。
※ 臨床試験は試験ごとに参加条件が定められているため、エル・スマイルではご登録いただいた情報をもとに、試験ごとに適性のある方にご案内をしています。
臨床試験参加条件の例
スクリーニング検査へ参加!
(1~2回)
試験の参加条件に当てはまっているか、検査を行ったり、アンケートや日誌で生活習慣を確認します。
※ 試験の内容は、試験によって異なります。 試験実施会社より必ず今回の試験についての説明がありますので、 確認のうえ参加してください。
本試験へ参加!
(1~6ヶ月間)
過去に行われた臨床試験の一部をご紹介します。
臨床試験は行われる試験ごとに内容や形式が異なります。
以下の内容は参考程度にご覧ください。
会員登録や試験に関するよくある質問をまとめました。
A.エル・スマイル ボランティア会の登録要件は下記になります。
A.謝礼は、トクホ申請や機能性表示食品の届け出に関わる活動(研究・開発)にご協力いただいた「協力費」としてお渡ししています。
『研究・開発のための試験』というと何か難しいことをするのではないかと思われがちですが、特別な対応が必要なわけではなく、現在の生活習慣を続けていただくことがポイントになります。
A.試していただく製品は、大手メーカーの開発中もしくは販売中の製品です。
食品に含まれる関与成分によって、摂取することによる一般的な症状が出る場合もございますが「一時的にお腹がゆるくなる」等、重篤なものではありません。
また、検査数値が改善するなど、摂取することによる利益もあります。
スクリーニング検査時に必ず対象商品の説明がありますので、確認の上参加してください。
試験に参加した方から体験談をいただきました。
初めて臨床試験に参加しました。
事前にエル・スマイルボランティア会からの聞き取りアンケートの際に丁寧な説明があったので安心して参加することができました。
モニターが赤ちゃんだったので、急な体調の変化等で最後まで継続できるか心配もありましたが、途中で中止する場合も想定された説明が最初にあり、丁寧なフォローを感じました。
試験自体は、オムツ変え時に製品を使用するだけで、3回の来院も予め日程が決まっているので予定が立てやすく、日常生活に負担なく参加できたのがよかったです。
赤ちゃんを連れて出かけるのは大変ですが、謝礼もいただけるのでとてもありがたい臨時収入になりました。
臨床試験のモニターというと人体実験的なイメージがあり、はじめは自分の家族にとても心配されましたが、エル・スマイル ボランティア会から案内されるのは、薬などの治験ではなくトクホなどの食品の試験であり、社会貢献のためのボランティアでもあるということを理解してからは家族も協力的になりました。
特別な生活や対応が必要なのではなく、普段の生活を継続しながら行うことに意味があるようで、思ったより制約が少ないのが意外でした。
血液検査が沢山ある場合、採血が苦手な方は少し辛いかもしれません。
それ以外は普段通りの生活ができれば問題ないと思いました。
薬の治験は、お金をもらえても健康を害したりしないか心配で、参加したくありませんでしたが、こちらは食品の試験との事で興味を持ちました。
参加する際「何の試験」という事もきちんと説明があり、体に害がなさそうだと思いました。
来院が必要なのは月に1度くらいで、あとは自宅で飲み物を飲んで、食事日記や体調の日記を書くくらいなので、いつもの仕事や日常生活をしながら、謝礼を頂ける活動ができる、ということが魅力的でした。
疲れている時は、食事日誌をつけるのが面倒だったりもしますが、他にアルバイトをする事など考えれば、ずっと簡単だと思います。
まだ試験参加中ですが、無事終えるのを楽しみにしています。
飲料の試験に参加しました。
2ケ月弱の間、試験サンプルの摂取(休み挟む)を行い、毎日の飲食物と定められた検査項目に関する記録を行うという内容でした。
健康食品というと効果有りきで開発されているものと想像していましたが、二重盲検法(※)に則って客観性が担保された試験が行われていることが判り、感心しました。
ボランティアには正確で細かい記録が求められるので、生活習慣が規則正しく、几帳面な性格の人が向いていると思います。
※ 二重盲検法とは?
人間は「健康にいいものを摂取した」と思うだけで心理的作用が働き、効果を表すことがあります。
従って、試験では取得するデータに偏りが出ないようにするために、それぞれ「効果のある製品」と「効果のない製品(プラセボ)」を摂取する組に分け、参加者本人にはどちらの製品を摂取しているのかわからないようにします。
(試験終了後にもお知らせすることはできません。)
二重盲検法とは、さらに、参加者に接する態度や表情でどちらの製品を試しているのか伝わらないようにするために、試験の参加者に関わる医師や試験実施会社のスタッフに関しても、誰がどちらの製品を摂取しているか知らされていないことを意味します。
臨床試験と聞くと、やや怖いイメージがありましたので、恐る恐る登録しました。
初めてのスクリーニング検査では、どんなことをするのか不安でしたが、健康を害するものではないことを知り安心しました。
実際の本試験も、禁止食品はあるものの特別なものはなく、いつも通りの生活を送れるのが良かったです。
子育て中の主婦なので、スケジュールが決まっていて単発で参加できるのが有り難いです。
前回はいただいた謝礼を使い、家族で外食に出掛けました。
気分転換にもなるし、お小遣いにもなるので、子育て中の主婦の方にお勧めです。